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国宝の壁画を研究者に公開 奈良・高松塚古墳/奈良

劣化のために石室を全面解体して修理作業を続けている明日香村の高松塚古墳(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)の極彩色の国宝壁画が26日、村内の仮設作業室で複数の学会のメンバーに公開された。まとまって研究者に公開されるのは、今年3月以来2回目。

考古学や日本史、美術史、保存修復の4分野、10団体のメンバー約20人が2回に分けて作業室に入り、「飛鳥美人」などの修理中の国宝壁画を見学した。

日本考古学協会会長の田中良之・九州大大学院教授は「余白部分のカビがほとんど除去され、画像の輪郭が前回よりシャープになったようだ。ただ、(壁画の描かれた)石材はよくない状態で、このまま古墳の中に戻すことはかなり難しいのではないか」と述べた。

美術史学会西支部代表委員の根立(ねだち)研介・京都大大学院教授は「唐代の壁画などと比べて下地のしっくいが薄く、とても繊細なものであることが分かった。文化財は現地保存が原則だが、カビやはく落などの問題を再び起こしてはならないので、古墳の中に戻すことには慎重であるべきだろう」と語った。

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