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平井遺跡埴輪片 紀の川挟み類似点/和歌山

6世紀前後の埴輪(はにわ)窯の跡が見つかった平井遺跡(和歌山市平井)について、県文化財センターは19日、周辺で紀の川を挟んで南東部に位置する岩橋千塚古墳群(同市岩橋など)で見つかった埴輪と類似する発掘品が確認されたことなど、調査内容を発表した。担当者は「さらに調査を進めれば、この窯で作った埴輪が使われていた遺跡がわかり、当時の物の流れに迫ることができる」と話す。

調査は、第二阪和国道の工事に伴い、2013年度に実施し、2基の窯が見つかった。大きな窯は長さ5・5メートル、幅1・1~1・5メートルになる。

県内では岩橋千塚古墳群に近い森小手穂埴輪窯跡があるとされているが、詳しい調査は実施されておらず、埴輪窯の全容が明らかになるのは初めてという。窯の底の土に残された焼けた層の積み重なり具合から、大きい窯は5回くり返して使われたとわかり、一般的な円筒埴輪なら、300~400体を焼いたと推定される。

窯の近くからは、いずれも岩橋千塚古墳群の大日山35号墳と大谷山22号墳からしか発見されていない矢の入れ物「胡?(ころく)」の埴輪のかけらなども見つかった。

担当者は「紀の川の北岸の勢力と、南岸にある岩橋千塚古墳群を造った勢力は別だというのが定説だが、両者の間で交流があったことを示す資料になるかもしれない」としている。

23日午後1時30分から、現地で説明会がある(小雨決行)。駐車場がないため、公共交通機関での来場を呼びかけている。問い合わせは発掘調査事務所(073・453・0835)。

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http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20140219-OYT8T01345.htm