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日本最北、古墳時代のよろい「短甲」 中島村出土/福島

中島村から、東北で初めてで日本最北ともなる古墳時代の鉄製よろい「短甲(たんこう)」が出土した。5日、会津若松市の県立博物館で村教育委員会などが報道機関に公開した。ヤマト政権から高い評価を受けた首長が東北南部に存在したことを示すと考えられ、5世紀ごろの東北の歴史の見直しを迫るものだという。

短甲は2011年、中島村吉岡の共同墓地で、東日本大震災で倒壊した墓石を修復中に木の切り株の下から偶然発見された。県文化財センター白河館「まほろん」で県教委が古墳の副葬品と確認、出土した盛り土部分を「四穂田(よほだ)古墳」と命名した。

福島大考古学研究室の菊地芳朗教授によると、短甲はこれまで、太平洋側では栃木県大田原市、日本海側では新潟県南魚沼市で出土したが、四穂田古墳の短甲は分布範囲を北に押し上げた。考古学会の常識を見直す必要が生じたという。

短甲は三角形の鉄板を鋲(びょう)で留めて作った「三角板鋲留(びょうどめ)短甲」という種類で、全体の6割程度が残っており高さ39センチ。鋲の数が多いことから短甲の中でも古い部類になると見られる。他に大刀(たち)3本、土師器(はじき)など計11点も出土した。葬られた人物が武人だった可能性がうかがわれる。古代白河国を支配した白河国造より古い時代で、両者の関係は分かっていないという。

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