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「志段味古墳群」国史跡に 文化審/愛知

20日に開かれた国の文化審議会で、名古屋市守山区と瀬戸市にまたがる「志段味しだみ古墳群」の国史跡への指定が内定した。正式決定すれば、1972年に国史跡となった同古墳群の「白鳥塚古墳」に、今回内定した6基の古墳が加わる。国史跡「白鳥塚古墳」の名称も国史跡「志段味古墳群」に変更される。

県内ではこれまでに37件が国史跡に指定されている。同古墳群は、古墳時代前期(4世紀前半)から末期(7世紀)にかけて、丘陵や庄内川の河岸段丘に築かれた。大型前方後円墳や円墳など66基が確認され、33基が現存。各時期の特徴を持つ古墳がまとまっている点が評価された。名古屋市教委文化財保護室の深谷淳さん(35)は「時代ごとの古墳の変化を見ることができ、古墳時代の縮図と言える」と話している。

同市は一部の古墳を復元し、出土品の展示施設などを備えた「歴史の里」として、2018年のオープンを目指して整備している。それに伴い、市教委は05年度から発掘調査を進めてきた。その中で、最大の白鳥塚古墳が4世紀前半に造られた県内最古の前方後円墳であることが判明。各古墳の築造年代も推定できるようになり、古墳時代の約300年間、同じ地域で墓が造られ続けた全国でも珍しい古墳群であることが分かった。

また、前方後円墳のヤマト(近畿)に対し、東海地方は「前方後方墳」を積極的に築造して対立していたという説があるが、白鳥塚古墳が奈良県天理市の大王墓「行燈山あんどんやま古墳」と同じデザインだったことや、6基のうちの一つ、中社なかやしろ古墳の円筒埴輪が近畿の技術で作られていたことが明らかになるなど、古墳時代の尾張とヤマトの密接な関係も浮かび上がっている。

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