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岡山市が千足古墳を復元へ 市長表明、15年度から保存整備/岡山

岡山市教委は、直線と円弧を複雑に絡めた古代文様「直弧文(ちょっこもん)」の装飾石室で知られる国史跡・千足(せんぞく)古墳(同市北区新庄下)について、築造当時(5世紀前半)の姿へ復元する保存整備に2015年度から取り組む。大森雅夫市長が30日、記者会見で明らかにした。

市長は「千足古墳周辺は吉備が最も輝いていた時代の中心地。築かれた当初の姿を復元し、一帯の魅力アップにつなげたい」と述べた。

市教委文化財課によると、保存整備は、6月20日に文化審議会から史跡指定を拡大する答申があった区域(約2500平方メートル)も含め、古墳全体(約4300平方メートル)が対象。墳丘は長年の風雨などで削られているため、1メートル前後の盛り土をし、後円部3段、前方部1段に復元する。

墳丘の上には円筒、家形などの埴輪(はにわ)のレプリカを計50基ほど並べる。墳丘に上がれる遊歩道を設けるほか、後円部にトンネルを設けて装飾石室を見学できるようにする。完成は18年度を予定。事業費は約1億5千万円を見込み、文化庁の補助も活用する方針。

市埋蔵文化財センター(同市中区網浜)で保管している直弧文の装飾石材「石障」については、市教委は現地保存したい意向だが、もろい砂岩製で劣化が進む恐れがあるため、強化方法や展示の在り方を研究している。

千足古墳は、墳長が全国4位(約360メートル)の造山古墳(同市北区新庄下)に従う陪塚(ばいちょう)。円墳とみられていたが、市教委が12、13年度に行った発掘調査で前方後円墳(墳長81メートル)と確認された。史跡の拡大区域は民間所有の田畑のため、市教委が今後、土地を購入する方針。

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