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奈良の秋津・中西遺跡で古墳時代の「祭祀集落」を初めて確認 初期ヤマト政権の宗教施設か/奈良

奈良県御所市の秋津・中西遺跡で古墳時代(4~5世紀)の竪穴建物跡が26棟分見つかり19日、橿原考古学研究所が発表した。

同遺跡では平成22年に、塀で囲まれた空間に建つ大型建物跡が出土し、神社のような祭(さい)祀(し)施設と推定されている。これまでの出土分と合わせると建物跡は計81棟分にのぼる。26棟の建物跡は南西から北東に延びる流路沿いに方位をそろえて計画的につくられており、全体で南北約400メートル、東西200メートル以上に及ぶ大規模集落跡とわかった。

祭祀地域と居住地域が幅30センチ~1メートルの溝で区画されており、橿考研は「祭祀集落で、利用方法が異なる土地を明確に分け、計画的に建物が配置されたことがわかる全国初の遺跡」としている。

同遺跡の建物跡は、これまでの出土分と合わせて計81棟分にのぼる。今回見つかった26棟の建物跡はいずれも方形で、大きなものは約6・5メートル四方。井戸跡も見つかった。橿考研は規模の大きさなどから地域の首長ではなく、初期ヤマト政権が営んだ祭祀集落の可能性があるとしている。

石野博信・元兵庫県立考古博物館長(考古学)は「祭殿跡と祭りに従事する人の住居跡が初めてセットで見つかった。4世紀代の豪族の祭祀を考える上で、極めて重要な発見だ」としている。

発掘現場は京奈和自動車道御所南ICの西側。現地説明会は23日午前10時~午後3時。問い合わせは橿考研((電)0744・24・1101)。

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http://www.sankei.com/west/news/150820/wst1508200033-n1.html