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堺市博物館企画展『“イタスケ古墳を護ろう”―破壊から保存、そして世界文化遺産へ―』(9月5日〜)/大阪

2015年9月5日〜2015年10月18日まで、大阪府堺市の堺市博物館にて『“イタスケ古墳を護ろう”―破壊から保存、そして世界文化遺産へ―』が開催されます。

【会期】
平成27年9月5日(土曜)から10月18日(日曜)
月曜日は休館

【概要】
いたすけ古墳は、昭和30年(1955)11月14日に史跡に仮指定され、翌31年(1956)5月15日付で国史跡になりました。本年度はいたすけ古墳の保存運動から60年という節目の年にあたります。
第2次大戦後の混乱・荒廃した時代に「戦後復興」という大号令のもとに、開発行為により多くの遺跡や古墳が破壊されました。百舌鳥古墳群内でも七観(山)古墳、カトンボ山古墳、大塚山古墳、城ノ山古墳など数多くの古墳が破壊され、地上から姿を消しました。なお、一部の古墳に関しては、森浩一氏や宮川すすむ(漢字は「彳」偏に「歩」)氏などにより献身的な発掘調査が行われ、かろうじて記録と出土品が残されましたが、古墳の多くは記録も残されないままに破壊されました。
いたすけ古墳も住宅地開発のため、昭和30年(1955)9月頃には周濠に架橋されました。これを知った森浩一氏や宮川すすむ(漢字は「彳」偏に「歩」)氏などの考古学研究者などを中心として“イタスケ古墳を護ろう!”をスローガンに古墳を開発・破壊から守ろうと立ち上がりました。そして、それは大きなうねりとなり全国へ広がりました。その運動は新聞社などマスコミも大々的に取り上げ、その結果堺市が古墳と橋を開発会社より買い取り、11月14日には国指定史跡として仮指定され保存されることになりました。
「保存運動」という言葉すらなかった時代の先駆的運動として高く評価され、後の文化財保護活動に大きな影響を与えました。そして、これを契機として「古墳は保存・保護すべきものである」という意識が広まりました。
現在、大阪府・堺市・羽曳野市・藤井寺市は「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録をめざしており、平成22年(2010)には世界遺産暫定一覧表に記載されています。この「いたすけ古墳」保存運動は、世界文化遺産登録へとつながる出発点であると言えるのではないでしょうか。
今回の展示では、(1)昭和20年代に百舌鳥古墳群中で破壊された古墳の資料、(2)いたすけ古墳の保存運動に関する資料を中心として構成し、(3)百舌鳥古墳群の保存・加えて世界文化遺産登録の活動を紹介します。

【主な展示品】
・七観(山)古墳出土品(京都大学総合博物館) 12点
・七観(山)古墳採集資料(個人蔵) 10点
・カトンボ山古墳出土資料(堺市博物館蔵) 6点
・城ノ山古墳出土資料(堺市博物館蔵) 8点
・城ノ山古墳出土資料(同志社大学歴史資料館) 19点
・イタスケ古墳保存運動関係資料(個人蔵) 約30点
・いたすけ古墳出土衝角付冑型埴輪(堺市指定有形文化財) 1点
・いたすけ古墳周濠水質浄化への取り組み(府立堺工科高校・パネル)

【関連イベント】
<講演会1>
テーマ1「いたすけ古墳周濠の浄化への取り組み」府立堺工科高校エコデザイン部生徒
テーマ2「イタスケ古墳を護った市民のこころ―保存運動から60年―」奈良県立橿原考古学研究所共同研究員 宮川すすむ(漢字は「彳」偏に「歩」)氏
【日時】9月12日(土曜)午後2時から4時
【場所】博物館ホール
申込不要/先着100人/聴講無料

<講演会2>
「イタスケ古墳の保存運動とその後の古墳研究」岡山大学大学院教授 新納泉氏
【日時】10月4日(日曜)午後2時から3時30分
【場所】博物館ホール
申込不要/先着100人/聴講無料
学芸講座

担当学芸員が講演、その後に展示場で解説します。
【日時】10月2日(金曜)午後2時から3時30分
【場所】博物館ホール・企画展示場
申込不要/要観覧料
展示品解説

担当学芸員が展示場で解説します。
【日時】9月6日(日曜)午後2時から(30分程度)
【場所】企画展示場
申込不要/要観覧料

詳細ページ(チラシPDFあり):
http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/hakubutsukan/kikaku_tokubetsu/itasukekikakuten.html

古墳の保存運動に焦点をあてた企画展です!