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伊那の東春近小児童「前方後円墳では?」「老松場古墳群」で説明会/長野

伊那市東春近にある「老松場(ろうしょうば)古墳群」のうち、これまで円墳が連なった「双円墳」とされてきた一号古墳が、近くの東春近小学校六年生による測量を基に、円と長方形が連なった「前方後円墳」の可能性が高いことが分かった。児童たちは十二日、市創造館の浜慎一学芸員を現地に招き説明を受けた。

古墳群は古墳時代後期(六、七世紀)のものとみられる。このうち、一号古墳については、「伊那市史」に双円墳と考えるのが妥当といった表現がある。「東春近村誌」にも、円墳が並んだような図が載っている。

しかし、同校六年生六十五人が昨年十二月、授業の一環で測量し、五十センチ間隔の等高線で描いた図から「前方後円墳の可能性が高いと分かった」(浜学芸員)という。

さらに、浜学芸員は(1)国内の双円墳は大阪府で三個確認されているだけ(2)前方後円墳は飯田下伊那を中心に南信で二十七個ある-とも指摘。上伊那で前方後円墳と確認されているのは、箕輪町の松島王墓古墳だけだ。

前方後円墳は、中央政権とのつながりを持つ権力者のものとされる。今後、専門の研究者らの意見を聞いて検証する方針だ。

六年生の山本大翔君(12)は「自分たちの測量で新しいことが分かりうれしい」と話していた。

同古墳群一帯は、地元住民が本年度から「老松場の丘・古墳公園」と銘打ち、雑木を切るなど整備している。同校児童や保護者もベンチ作りなどに協力。活動の中で、六年生が「前方後円墳では」と疑問を持ち、測量することになったという。

この日の説明会には、十人ほどの住民も参加した。

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http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20160113/CK2016011302000017.html