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福岡船原古墳 発見の馬具部品は金銅とガラス製/福岡

九州歴史資料館(福岡県小郡市)と福岡県古賀市教委は28日、2013年3月に古賀市の船原古墳(6世紀末〜7世紀初め)から発見された馬具の辻(つじ)金具と雲珠(うず)が、国内では出土例がないガラス製だったと発表した。金銅製の本体に丸いガラス製の部品が組み込まれ、ガラス部分の表面は鮮やかな緑色だったと見られる。朝鮮半島との交流を研究する上で貴重な資料という。

辻金具と雲珠は馬具の革ベルトの交差部分に取り付ける。出土していたのは辻金具8点、雲珠1点で、辻金具は本体が直径5.5センチ、ガラス部分が4.5センチ。九州歴史資料館で蛍光X線分析法で材質を分析したところ、鉛ガラス製と分かった。ガラスに発色材として鉛を使ったらしい。

金銅にガラスを組み合わせた馬具は、国内では藤ノ木古墳(奈良県)から出土した鞍(くら)金具(取っ手部分をガラス玉で装飾)があるだけで、辻金具と雲珠は国内初。韓国・慶州にある新羅の遺跡でガラス製の辻金具と雲珠が見つかっており、九州歴史資料館は「金銅とガラスの組み合わせは新羅特有のもの。新羅との活発な交流がうかがえる」としている。

桃崎祐輔・福岡大教授(考古学)は「東北アジアの騎馬民族の文化が朝鮮半島を経由して日本に渡ってきたことを示しており、興味深い」と話している。

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http://mainichi.jp/articles/20160129/k00/00m/040/123000c