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妻木晩田遺跡の2墓 古墳時代初頭に築造か/鳥取

弥生時代の集落跡で国史跡・妻木晩田遺跡(米子市、大山町)の「仙谷8号墓」と「同9号墓」が、集落終末期の古墳時代前期初頭(3世紀後半)に築造されたとみられることが19日、分かった。出土した土器を置く器台の形状が、古墳時代のものと似ていることから推定。終末期の墓はこれまで見つかっておらず、県立むきばんだ史跡公園は「集落における墓域の変遷が分かる史料」としている。

同日の第27回発掘調査委員会で、同公園が報告した。

8号墓は2011年4月から、9号墓は15年7月からそれぞれ調査に着手。いずれも洞ノ原地区の四隅突出型墳丘墓から約25メートル北側にあり、区画溝を隔てて並んでいる。

9号墓からは、くびれ部分の長さが短い古墳時代前期の特徴を持った鼓型の器台の一部とされる土器片が出土。区画溝の土層断面に目立った変化がないことから8号墓も同時期のものと推察した。

また8号墓の石棺内で確認された頭部の人骨は厚さが薄く、額部分の丸みがほとんどないことから男性とみられるという。石棺のふた石の一部は淀江町稲吉周辺で見られる石と特徴が似ており、遺跡から約3キロ離れた稲吉周辺から運ばれた可能性があるとみている。

同公園の長尾かおり文化財主事は「終末期にも墓を造ることができる権力者がいたことを証明する」としている。

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