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歴博刷新 古墳文化目玉に…7月開館/群馬

大規模改修のため長期休館中の県立歴史博物館(高崎市綿貫町)が7月23日、新装開館する。内装と展示内容を大幅に刷新し、古墳時代に東国の中心地だった本県の特色を前面に打ち出す。来年7月以降に、国重要文化財も展示できる施設として認められることを目指している。

同館は1979年に開館し、建物の老朽化が進んでいた。2011年には、空調設備の不具合で、展示中だった国重要文化財を含む古文書に水滴が落ち、染みが付くという事故が発生。国宝や国重文を展示する際の手続きを簡素化できる「公開承認施設」の認定を文化庁に取り消された。

改修工事のため14年10月から休館。総額約24億円をかけて、断熱性能を強化し空調設備も新しくした。展示内容も刷新した。

4月に就任した右島和夫館長(67)は「群馬県の歴史の特徴である古墳時代の『東国文化』を強く打ち出し、メリハリのある展示にする。郷土の歴史を知って興味を持つ出発点となり、博物館から県内各地の史跡などへ足を向けてほしい」と語る。

これまでの常設展示は、各時代を順番に見ていく通史的なものだった。刷新後は、常設展示の順路の最初に「東国古墳文化展示室」を設ける。渋川市の金井東裏遺跡から出土した甲よろいを着た人骨の模型や、県古墳総合調査で明らかになった県内古墳の現状など、最新の研究成果を盛り込む予定だ。「成果を見てもらう良い機会。7月のリニューアルの大きな目玉になる」と右島館長は強調する。

原始から近現代までの各時代の展示室も、古墳時代の集落や富岡製糸場を再現したジオラマを中心に、人々の暮らしと文化に焦点を当てる。新設のテーマ展示室では、市町村とも連携して年4回程度、民俗資料など常設展示を補う展示をする。

7月の開館後、1年間かけて、文化庁が展示室や収蔵庫の保存環境調査を実施。調査をクリアすれば、国重要文化財の展示も可能になる。同館は、綿貫観音山古墳(高崎市綿貫町)から未盗掘の状態で見つかった銅製水瓶や獣帯鏡など、国重文に指定されている副葬品と埴輪はにわのほぼ全点の常設展示を実現させたい考えだ。

公開承認施設としての認定には、5年以内に3回以上、重文の展示を適切に行った実績が必要。同館はこの基準を満たした上で、再認定を目指す。

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http://www.yomiuri.co.jp/local/gunma/news/20160504-OYTNT50257.html