最新古墳にコーフンニュース

ニュース

高尾山古墳「集客へ活用、検討を」 沼津市議会、各地の事例報告/静岡

高尾山古墳(沼津市東熊堂(ひがしくまんどう))の保存問題に関連し、沼津市議会文教産業委員会(梶泰久委員長)が6日の市議会本会議で、史跡の保存と活用についての調査結果を報告した。同古墳を含めた史跡保存について「どんな活用方法が多くの人を呼び込めるか、史跡の本質的な価値は何かといった観点からの検討を要望する」とした。

同古墳について市民の議論が活発になったことを受け、同委員会は昨年10月に岩手県平泉町の担当者から史跡保存について聞いた。11月にはヒャーガンサン古墳(佐賀県鳥栖市)や黒塚古墳(奈良県天理市)を視察した。

平泉町では奥州藤原氏の政庁跡とみられる「柳之御所遺跡」にかかる道路計画を変更した経緯がある。町の担当者は「都市計画道路上に史跡が存在する場合、地域住民と一緒に考えることが必要」と話したという。

ヒャーガンサン古墳は、石室の老朽化に加え、下に弥生時代の環濠(かんごう)集落遺跡が存在したことから、約700メートル離れた都市公園に移築。移築で多くの人が訪れる一方、国史跡指定が受けられず、国の補助金がないことや学術団体を中心に否定的意見もあったという。黒塚古墳は展示館の年間入場者が平均約1万7000人もあり、子供遺跡探検隊なども行われていると報告された。

このほか報告では、小中学生を対象に、地元への愛着を深め将来の定住促進にもつながる「沼津学」を推進することを要望した。

高尾山古墳を巡っては今年2月、有識者協議会が迂回(うかい)推奨案を提示。市は現在、県公安委員会や地元と調整中だ。

記事のページ:
http://mainichi.jp/articles/20160607/ddl/k22/040/125000c