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箸墓古墳 「周辺を国史跡に」桜井市教委が申請/奈良

商業施設計画が持ち上がり

最古の大型前方後円墳で卑弥呼の墓とも言われる奈良県桜井市の箸墓(はしはか)古墳(全長約280メートル、3世紀中ごろ〜後半)について、市教委が周辺の史跡指定を国に申請したことが分かった。古墳そばに商業施設計画が持ち上がったのを機に、開発が規制される史跡指定を目指すことにした。国の文化審議会で今後検討される。

箸墓古墳は、ヤマト王権の形成過程などを考える上で重要な墳墓とされる。古墳自体は、宮内庁が孝霊天皇の皇女、倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の墓として管理している。

申請書によると、古墳の前方部の西側に接した民有地と市有地の計約1万5000平方メートルの指定を、今月21日付で申請した。

市教委によると、周辺ではゴルフ練習場計画などが過去にも持ち上がった。昨年になって前方部の西側約1万2000平方メートルに、大型の複合商業施設を建設する計画が浮上。未発掘の前方部の端や、古墳を囲む周濠(しゅうごう)などがあるとみられる場所で、景観にも影響する。このため市が事業者・地権者と交渉し、計画を中止して史跡指定を目指すことで今年4月に合意したという。

市教委は、指定されれば土地買い取りなどを進め、史跡として整備する方針だ。将来的にはさらに周囲の史跡指定を広げることを目指す。

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http://mainichi.jp/articles/20160730/k00/00m/040/124000c