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古墳期の超大型建物跡、説明会にファンどっと 滋賀・彦根/滋賀

弥生時代終末の鍛冶工房と、古墳時代前期の超大型建物が出土した滋賀県彦根市稲部町と彦富町にまたがる稲部遺跡の説明会が22日、現地で行われた。県内外から大勢の考古学ファンが訪れ、古代の近江に存在したクニを想像した。

彦根市教育委員会が、調査の成果を市民に知ってもらおうと開いた。遺跡周辺の農道には、京都や岐阜など他府県ナンバーの自動車があふれ、同市教委が用意した資料600部は説明会開始前になくなるほどの盛況だった。

稲部遺跡からは、弥生時代終末の鍛冶工房と推定される竪穴建物23棟と、古墳時代前期の面積188平方メートルと超大型の建物が隣接して出土。政治・祭祀(さいし)都市と工業都市の両面を併せ持つ、クニの中枢部があったと考えられる。

説明会では、同市教委の学芸員が「『魏志倭人伝』に出てくる時代の日本、倭国(わこく)の成り立ちを考える上で今までにないきわめて重要な遺跡」と意義を説明。「この区画からは多数の鉄片と鉄製の矢尻が出土した」などと、発掘跡を示しながら調査結果を報告した。

説明を聞きながら、熱心にメモを取った教員大橋恵美さん(33)=彦根市稲枝町=は「こんな身近な所に重要な遺跡があるとは思いもしなかった。遺跡が地域の活性化につながれば」と話した。

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