最新古墳にコーフンニュース

ニュース

造山古墳から墳端部の葺石出土 岡山市教委 墳丘本体で遺構初確認/岡山

全国第4位の規模を誇る前方後円墳・造山古墳(岡山市北区新庄下、国史跡)で同市教委が進める発掘調査で22日までに、前方部の墳端とみられる葺石(ふきいし)の一部が出土した。墳丘本体で発掘による遺構の確認は初めて。畿内の大王墓に匹敵する巨大古墳の「構造や正確な範囲を考える上で貴重な成果」と市教委はみている。

葺石は、墳丘に掛かる前方部南西の3カ所の試掘溝のうち2カ所で見つかった。地山を削って造成した斜面の裾に、直径20~50センチの花こう岩の角礫(かくれき)が隙間なく葺かれていた。

外縁の石はそれぞれ直線上に並ぶため、前方部南側と西側の墳端になると推定される。墳端だとすれば「築造当時は、墳丘が現存する前方部からそれぞれ数メートル外側に広がっていた」(同市教委)とみられる。

葺石の周囲からは円筒埴輪(はにわ)の破片が出土したが、埴輪列などは見つかっていない。

造山古墳は5世紀前半の築造で全長約350メートル。2009年に陪塚(ばいちょう)の千足古墳で装飾石室の損傷が明らかになったのを機に、同市教委が造山古墳群の保存管理計画を策定。発掘調査は3年目で、今回は初めて国史跡に指定されている墳丘部に着手した。

同市教委文化財課の草原孝典副専門監は「墳端を確定させ、墳丘の正確な規模の把握につなげたい。葺石は巨大な墳丘全面を覆っていたと想像され、古代吉備のパワーをあらためて見せつけられた」としている。

記事のページ:
http://www.sanyonews.jp/article/450799