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「想像広がる」感嘆しきり 「女子群像」公開…関心高く410人来館/鳥取

青谷横木遺跡(鳥取市青谷町)で出土した、古代の宮廷衣装の女性を墨で描いた板絵が一般公開された17日、会場の県埋蔵文化財センター(同市国府町)では、貴重な史料を目の当たりにした来場者からは、感嘆の声が上がった。(岡田浩幸、古賀愛子)

板絵はこの日のみの公開で、同センターによると、週末に開館して発掘物を公開するのは初めてという。

通常の遺跡発掘の現地説明会では、参加者は多くて100人ほどだが、今回は奈良や静岡の考古学ファンから問い合わせが相次ぎ、410人が来館。板絵を発見した坂本嘉和文化財主事(38)は「関心が高く、うれしい」と笑顔を見せた。

午前中から訪れた鳥取市湖山町北の無職古川郁夫さん(70)は「絶対に見たいと思い、駆けつけた。当時山陰にどんな人が住んでいたのか。考えるとわくわくする」と興奮気味に話した。

百橋明穂どのはしあきお・神戸大名誉教授(美術史)によると、公開された板絵は高句麗(朝鮮)の伝統的な画風に通じるといい、比較できるように、同じく女子群像が描かれた「高松塚古墳壁画」や、5世紀後半の高句麗で古墳内に描かれた人物群像「水山里古墳壁画」の図も並べて紹介した。

米子市の会社員田中敦さん(47)は「朝鮮半島の文化が直接山陰に入ってきたのでしょうか。想像がどんどん広がっていく」と熱心に見比べていた。

板絵は、板の樹種やX線分析で彩色の有無を確認するなどし、約1年かけて保存処理される。同センターの中原斉所長(57)は「多くの人に見てもらえてよかった。板絵はまだ謎が多く、今後解明していく中で、講演会を開催するなど情報発信を続けたい」と話した。

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