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前方後円墳の研究紹介 元橿考研指導研究員上田氏の遺稿出版/奈良

橿原考古学研究所(橿原市)の指導研究員をつとめた上田宏範(ひろのり)氏の遺稿「前方後円墳の型式学的研究」(210ページ、2500円)が、由良大和古代文化研究協会(事務局・橿考研内)から出版された。橿考研付属博物館のミュージアムショップで販売されている。

上田氏は、前方後円墳を型式的に分類する研究に取り組み、特に古墳を特徴付けると考えられる後円部直径、前方部前長(ぜんちょう)、前方部後長(こうちょう)に注目。本では、全国819基の前方後円墳について、これら3つの長さのデータを比較することで分類を行い、地域、築造時期別の型式による分布状況を割り出している。

また、韓国の前方後円墳についても同じ手法で型式を調べている。

上田氏は大阪市出身。同市立博物館学芸課長や帝塚山学院大教授などをつとめる一方、約40年間、橿考研の指導研究員として活躍した。上田氏の教え子らからの依頼で、同協会が刊行した。

協会は「型式による古墳の設計企画の考察や古墳時代の社会への言及などはないものの、前方後円墳研究の基本図書になると思う」としている。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170210-00000020-san-l29