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東松山の「将軍塚古墳」、築造年代解明へ非破壊調査/埼玉

■三次元測量と地中レーダー活用

東松山市下野本の大型前方後円墳「将軍塚古墳」で市教育委員会と早稲田大学考古学研究室による三次元地形測量と地中レーダー探査による非破壊調査が始まった。古墳を発掘せずに築造時の形状を探り、謎とされる将軍塚古墳の築造年代の解明を目指す。市教委は「詳細な墳形が判明し、埋葬施設の位置が推定できれば」と話している。(石井豊)

将軍塚古墳は全長115メートル、後円部の高さ13メートル、前方部の高さ8メートルで、県内最大の前方後円墳「二子山古墳」(全長138メートル、行田市)などに並ぶ県内有数の規模を持つ。昭和35年に県史跡に指定されている。

発掘調査は行われたことがなく、簡易なボーリングで後円部の墳丘下約1・2メートルに石のようなものが確認されたが、埋葬施設の有無は分かっていない。築造年代は埴輪が出土しない特徴などから、4世紀説と5世紀後半から6世紀初頭とする説など諸説あり、大規模古墳としては珍しく定まっていない。

同市内の高坂古墳群で平成23年10月、県内で初めて「三角縁神獣鏡」が発見され、改めて有力豪族の存在とヤマト王権との結びつきがクローズアップ。古墳時代の同市の歴史をひもとく上で、比企地区最大の前方後円墳であり、築造年代不明の将軍塚古墳の歴史的な位置づけが重要となり、今回の調査となった。

三次元地形測量は約20万点の測点で座標と標高を測り、現在の将軍塚古墳の正確な姿を測定。このデータを元に、埋葬施設があるとみられる後円部の墳丘部を中心に地中にレーダーを発射し、埋設物の有無や大きさ、平面的な形などを突き止める。古墳の形が分かれば、築造年代の解明につながるという。

今回、行われる三次元地形測量と地中レーダー探査をセットにした非破壊調査は早稲田大考古学研究室の独自の取り組み。同研究室の城倉正祥准教授は「古墳表面の正確な三次元の形を把握することで、レーダーを使って土の中に隠れた地下の構造が正確に把握できる。古墳を傷つけることなく、築造時期や埋葬施設の有無を確認したい」と話している。

調査は27日まで。その後にデータの解析作業が行われ、結果は調査報告書にまとめられる予定。

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http://www.sankei.com/region/news/170302/rgn1703020069-n1.html