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新潟大教授ら、古墳時代中期の鎧発見 大和政権の影響示す/新潟

新潟大の橋本博文教授(63)は30日、同市西区の新大五十嵐キャンパスで記者会見し、国内では最北の出土例で県内でも最古となる古墳時代中期(5世紀前半)の鎧(よろい)の鉄片を、同市東区の牡丹山諏訪神社古墳の墳頂部で見つけたと発表した。現在の近畿地方が勢力範囲(版図)とされている大和政権(3~7世紀)の影響力が、現在の新潟県の地域にも及んでいたことを示す貴重な史料といえそうだ。

新大考古学研究室を中心に地元の高校教諭や学芸員なども加わった約10人の調査団が昨年9月、現地で発掘調査を実施。長さが3センチほどの鉄片2つが重なった状態で出土した。

橋本教授によると、X線検査で鉄片にあった穴の部分に革紐が確認されたことや、2つの鉄片の位置関係から、鉄製の三角板を革紐でとじ込んだ5世紀初めの甲冑「三角板革綴短甲」の一部である可能性が高いという。橋本教授は「大和政権の版図や、被葬者との関わりを考える上で重要な手がかりになる」と意義を強調した。

この鎧は、大和政権の関わりで新潟地域に持ち込まれた可能性が高いとみられる。橋本教授は「東北地方への足がかりとなる前線基地として、被葬者は大和政権から厚遇されたのではないか」と推測した上で、被葬者は武人的な性格を持つ男性との見方を示した。

古墳時代の鎧の出土は県内では4例目で、今回発見された鎧が最も古い。調査団は今後、同古墳での埋葬施設の確認や未発見の副葬品の発掘を進める計画。橋本教授は「被葬者と大和政権の関係をより詳しく明らかにしたい」としている。

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http://www.sankei.com/life/news/170331/lif1703310050-n1.html