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質問なるほドリ 世界遺産目指す「百舌鳥・古市古墳群」現状は?/大阪

【先月に4度目の挑戦中 申請45基に、推薦書原案も改良】

なるほドリ:堺、藤井寺、羽曳野の3市に広がる百舌鳥(もず)・古市古墳群って、ずっと世界遺産登録を目指しているイメージがあるけれど、今はどんな状況なの?

記者:先月末、登録に向けて文化庁に推薦書の原案を出しましたが、これが4回目の挑戦になります。

Q 4回もしているの?

A 2013、15、16年にもそれぞれ出しましたが、国内候補の推薦は見送られました。毎年1件しか選ばれず、前に進みません。

Q なんで選ばれないの?

A 説明が不十分だったり、保全管理の対策に課題があったりするからです。堺市によると、例えば、日本では古墳の形と大きさで、そこに葬られた人の政治的な力や階層・身分の差を表現していると考えられていますが、今回の推薦書原案では事実と解釈を切り分け、海外の人にも分かりやすく、大小さまざまな規模の古墳が密集している事実だけを記しました。また、13年の時は、古墳時代中期に造られたと特定できる61基を登録申請しましたが、保存状態の良くない古墳を除外し、今回は45基で申請しています。

Q ライバルはいるの?

A 北海道、青森、岩手、秋田の4道県の「北海道・北東北の縄文遺跡群」と、新潟県の「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」です。

Q スケジュールは?

A 7月末ごろに国の文化審議会が開かれ、推薦候補に選ばれれば、国が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を出します。

Q ここまで行けば、登録は間違いない?

A いいえ。ユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)による現地調査・審査などもあります。イコモスは16年、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎、熊本県)の推薦書の見直しを求め、国がいったん推薦を取り下げたこともありました。

Q 道のりは長いね。

A 国内推薦に選ばれても、来訪者のための歩道整備など課題はたくさんあります。一つ一つ解決し、展望を開きたいですね。

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https://mainichi.jp/articles/20170417/ddl/k27/070/277000c