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ササユリの群生復活へ 奈良・橿原の新沢千塚古墳群公園/奈良

かつてササユリが咲き誇っていたという奈良県橿原市の「新沢千塚古墳群公園」(約25ヘクタール)で、同市がササユリの群生を復活させる取り組みを進めている。5年前に種を播いて球根から育てあげたササユリが今年初めて開花。市では「復活への第1歩になった」としており、今後、栽培ササユリを園内に移植して、よみがえらせる計画だ。

新沢千塚古墳群は4~6世紀の古墳約600基が集まる全国有数の群集墳で、昭和51年に史跡指定。平成24年度から市が都市公園として整備を進めている。

もとは民有地で、昭和40年代ごろまでは地元の人たちが里山として丹念に手入れし、ササユリが咲き誇っていた。だが、最近はほとんど見られなくなったという。

ササユリはユリ科の多年草で日本特産。本州から九州にかけて分布し、万葉集にも登場する。ササユリが咲く環境は「半日日なたで半日日陰」とされ、十分な手入れが行われなかったため木々が生い茂り、日光が地面に届きにくくなったことが原因らしい。

このため、市は都市公園整備に合わせてササユリの群生を復活させようと、平成24年11月に公園そばの市施設の一角にプランターを置き、種を播いて栽培を開始。花を付けるのは種播きから5~7年とされるが今年5月、プランターから移植して鉢に植えたササユリが、5年目で初めて3つの花をつけた。

市はすでに、プランターに種をまいて育てたササユリの一部を昨年、公園内に移植。まだ花を付けていないが、公園内でも生い茂った木々を伐採し、整備を進める中、自生のササユリが姿を見せ始めているという。

ササユリ復活には地元の人たちも協力し、公民館で栽培を進めている。また、市ではササユリのほかにも園内にアヤメやカキツバタ、フジバカマを植え、花の公園としての整備を進めている。

公園整備にあたる市千塚周辺整備課は、「ササユリの群生地を復活させる場所は部分的になると思うが、そうした場所をつくることで都市公園の魅力を高めていきたい」としている。

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http://www.sankei.com/west/news/170602/wst1706020055-n1.html