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「古墳大国」「東国文化」を売り込め 群馬PRの切り込み隊長 大沢正明知事/群馬

群馬県内には1万3249基もの古墳がある。数だけでなく、唯一の国宝埴輪(はにわ)が出土するなど、古墳時代を中心に関東で栄えた「東国文化」を牽引(けんいん)した証は数多い。

県は平成24年度から4年かけ県全域で古墳数の調査を実施したが、それを文化庁発表の24年度のデータに照らすと、千葉県の1万2750基を上回り堂々の東日本トップ級。しかし、県民にその認識は薄い。大沢正明知事は今年度、「東国文化推進室」を設置し、県内外に群馬の歴史の豊かさを訴えようと知恵を絞る。

県教委文化財保護課は「群馬の古墳は量と質がそろっている」と胸を張る。墳丘長210メートルで東日本最大の天神山古墳(太田市)や同100メートル前後の古墳3基がある保渡田(ほどた)古墳群(高崎市)、石組みが美しい伊勢塚古墳(藤岡市)などバラエティーに富む。また、太田市で出土した唯一の国宝埴輪「武装男子立像埴輪」や全国的に注目を浴びた「甲(よろい)を着た古墳人」が発掘された「金井東裏遺跡」(渋川市)などがある。

だが、東国文化推進室の担当者は「その認知度があまり高くなく…」と嘆く。学校では古墳時代が題材にされることが多くなく子供らも知る機会が少ないのだという。

28年度の県民意識調査で、東国文化を「知らない」と答えた県民は58・3%で、「聞いたことはあるが内容はよく知らない」は30・1%。一方、「よく知っている」「だいたい知っている」は10・6%と県民にも知られていない現状が判明した。

大沢知事は定例会見で自前の古墳分布図を見せ、群馬のすごさをアピールするほどで、遺跡などについて学ぶ「古代東国文化サミット」を開催し、中学生向けに古墳教材を作成するなど地道に事業展開をする。

今年度、「係」から東国文化推進室に格上げされ、子供らの埴輪作り体験などのイベントも予定する。

「群馬には何もねえんさ」。県民がよく口にする言葉だが、大沢知事は「そういう時代を脱したい」と熱く語る。材料はある-。あとは全国をあっと言わせるPR方法が求められている。

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http://www.sankei.com/premium/news/170611/prm1706110006-n1.html