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島内地下式横穴墓群 古墳時代の矢入れ具 「ひらやなぐい」底部、国内初発見/宮崎

宮崎県えびの市教委などは28日、同市島内の「島内地下式横穴墓群」の139号墓(6世紀前半、古墳時代後期)で、矢を入れる武具「平胡〓(ひらやなぐい)」の底板が出土したと発表した。市教委によると、国内の古墳から底板の金具の一部は見つかっているが、底板全体が確認されたのは初めて。

平胡〓は、腰に着けて矢を収納する。見つかった底板(横33・4センチ、縦3・6センチ、厚さ2センチ)の芯の部分は木材で、周囲は銅や鉄板がクギでとめられていた。底板の金具はこれまでも各地で発見されており、大和政権から贈られた物とみられ、政治のつながりを象徴する器物と考えられるという。

139号墓では2014年以降、男女各1体の人骨、朝鮮半島特有の装飾がついた最古の大刀などの副葬品が見つかり、平胡〓も大量の出土品の中からエックス線撮影などで確認された。矢筒を構成する毛皮の一部や矢尻、矢羽根も見つかった。

底板の発見について鹿児島大総合研究博物館の橋本達也教授(考古学)は「未解明だった武具の構造が分かる貴重な資料だ」と話している。

出土品は10月4日~12月3日、えびの市歴史民俗資料館で展示される予定。

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https://mainichi.jp/articles/20170929/ddp/012/040/013000c