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大型な石槨と判明 各務原「坊の塚古墳」/岐阜

各務原市は、同市鵜沼羽場町の前方後円墳「坊の塚古墳」の、棺の安置場所である石槨(せきかく)の大きさについて「少なくとも長さ6メートル、幅1.5メートルあり、同時代の古墳としては大型だった」と発表した。石槨を調査する機会は珍しいという。

同古墳は四世紀の後半から末期にかけて造られた前方後円墳。長さは約百二十メートルに及び、県内で二番目の大きさを誇る。市は二〇一五年度から毎年発掘調査をしており、第三次となる本年度は七月下旬から調べていた。

市教委の埋蔵文化財調査センターによると、保存状態が良好な遺跡は、状態変化を防ぐため、調査が許されないことがほとんど。同古墳は、明治時代以前に少なくとも二度の盗掘を受け、石槨が破壊されていたため、内部まで調べることができたという。

今回の調査で、石槨のふたに使ったと思われる長さ二メートル、幅一メートルの板状の石四枚を発掘。一五年度にも長さ二・八五メートル、幅一・三八メートルのふた石を発見しており、これらを合わせて、石槨の大まかな大きさを推定した。

さらに、埋葬後の祭祀(さいし)で使われたとみられる土製品や副葬品も発見。長さ六・五センチと八・二センチの魚型の土製品二点もあった。センターの戸崎憲一所長は「死者へのお供えに使われたと思われる。魚型のものが出土するのは、東海地方で初めてではないか」と話し、「石槨の大きさや副葬品が分かることで、埋葬者を推定する手掛かりになる」と説明した。

センターは三十日午前十時~午後三時に、現地説明会を開く。石槨は調査終了後に埋め戻すといい、戸崎所長は「今しか見ることのできない、貴重な機会」と来場を呼び掛けた。(問)同センター=058(383)1123

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