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三角縁神獣鏡「量産を意識」◇黒塚古墳講座にファンら210人/奈良

橿原市の県立橿原考古学研究所付属博物館で開催中の秋季特別展「黒塚古墳のすべて」(読売新聞社など後援)に合わせた研究講座が29日、同研究所講堂で開かれた。黒塚古墳(天理市、3世紀末)から出土し、卑弥呼の鏡とも呼ばれる三角縁神獣鏡についての最新の成果が報告された。

考古学ファンら約210人の前で、同研究所資料課係長の水野敏典さんが「黒塚古墳出土鏡の意義」と題し、三次元計測した鏡のデータから分かる成果を発表した。出土した33面の三角縁神獣鏡について、ひもを通す穴「鈕孔」の研磨作業がされておらず、穴が貫通していないものもあって、「作りが粗い」と分析。同じ鋳型を用いた鏡が多いことにも触れ、「量産を強く意識していた」と述べた。

森下章司・大手前大教授は「黒塚古墳とヤマト王権保有の銅鏡」と題して話した。黒塚古墳や大和天神山古墳(天理市)などで出土した銅鏡の種類を類型化した上で、「被葬者の役割やランクに関係している可能性もある」と指摘した。

橿原市の三野篤さん(68)は「鏡について詳しく教えてもらい、ヤマト王権との関係についても学ぶことができた」と話していた。

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