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鍛冶工人の墓から出土した鉄製品ずらり 奈良・橿原市の博物館で企画展/奈良

大陸から日本に渡来した鍛(か)冶(じ)工人の墓とされる寺(てら)口(ぐち)忍(おし)海(み)古墳群(奈良県葛城市、5~7世紀)の出土遺物を紹介する企画展が、奈良県橿原市の歴史に憩う橿原市博物館で開かれている。鉄製品を中心に約60点を展示。12月17日まで。

同古墳群は葛城山の東麓に位置する群集墳で、約600メートル四方に約200基の円墳がある。昭和59~61年に、橿原考古学研究所が約3割にあたる約60基を発掘調査。横穴式石室の中から刀や土器とともに、鍛冶工具などの多くの鉄製品が見つかった。

同じ群集墳で、橿原市内にある新沢千塚古墳群(5~6世紀)への理解を深めてもらおうと企画。鍛冶の際に熱くなった鉄をはさむ鉄(かな)鉗(はさみ)や鉄(てつ)滓(さい)(精錬くず)、完成した鉄製品を研く砥(と)石(いし)のほか、鉄斧、鑿(のみ)、鎌、鉄釘、刀(とう)子(す)など多彩な副葬品が展示されている。馬具の轡(くつわ)や鉄(てつ)鉾(ほこ)、鉄(てつ)鏃(ぞく)(やじり)も見ることができる。副葬品の中には大陸製と考えられるものもあり、古墳群の被葬者は渡来系の鍛冶工人とみられている。

4日午前10時半から、葛城市歴史博物館の神庭滋学芸員が「古墳からひもとく忍海の歴史」をテーマに講演する。問い合わせは歴史に憩う橿原市博物館((電)0744・27・9681)。

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http://www.sankei.com/west/news/171102/wst1711020058-n1.html