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あがらのまち自慢 車駕之古址古墳(和歌山市) 地域で守り後世に残す/和歌山

周濠(しゅうごう)を含めると全長約120メートルで県内最大の規模を誇る前方後円墳の車駕之古址(しゃかのこし)古墳。バブル経済が膨れあがった1980年代後半、宅地開発で破壊される寸前だったが、一つの小さな遺物の出土がその危機を救った。長さ18ミリ、重さ1・57グラムの金製勾玉(まがたま)だ。地域の住民ら約30人が2008年から古墳の保存、活用と地域の活性化に向けた活動を続けている団体「NPOしゃかのこし」で副理事長を務める西畑徹さん(54)に、活動へかける思いや古墳の魅力を聞いた。

<地道な活動を続けている>

◆月に2回、公園内のトイレを掃除し、季節ごとに周囲の草をきれいに刈っています。私たちのNPOは、公園の維持、管理をできるだけ地元でやるのが役割。この古墳をしっかり後世に残していくためにも、持続可能で身近なことを大切する活動をしようと考えています。その一環として、見どころをイラストで表示した「車駕之古址周辺マップ」も作っています。

<歴史的モニュメントとしての価値も大事にしている>

地元の木本小や貴志南小などの子どもたちが社会見学に来てくれます。毎年秋には年に一度の大きなイベントを開いており、昨年は9月に古墳の脇で「お月見コンサート」を催しました。500人もの方に来ていただいたんですよ。

今月19日には「車駕之古址古墳とその周辺をあるく」と題したウオーキングイベントを開催しました。古墳だけでなく、近くにある大正時代に世界で初めてビタミンAの分離抽出に成功した高橋克己博士の生家も訪ねました。生家は老朽化が進み、残念ですが近く取り壊されることになっているので、最後の見学機会になりました。

<日々の生活のそばに豊かな歴史がある>

この地域は、車駕之古址だけでなく、釜山や茶臼山といった古墳もあり、歴史が身近に感じられる場所です。私たちの会は、女性の会員も多く、皆さんとても元気です。これからも、しっかりと楽しく学びながら、地域を盛り上げていければ、と思っています。

記事のページ:
https://mainichi.jp/articles/20171129/ddl/k30/040/401000c