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古墳出土品レプリカ 国宝・重文、より身近に 県が製作、貸し出しも 第1弾は三角縁神獣鏡/奈良

奈良が誇る国宝や重要文化財をより身近に感じてもらおうと、県は県内の古墳などから出土した貴重な品のレプリカを製作し、イベントなどで観光客や子供に触れてもらう。第1弾は天理市柳本の黒塚古墳(3世紀後半~4世紀前半ごろ)で見つかり、「卑弥呼の鏡」とも言われる「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」。今年度中に金属製と樹脂製の2点が完成する予定だ。

「魏志倭人伝」などによると、3世紀、倭王の卑弥呼は中国・魏に使者を送り、魏からは銅鏡が贈られたとされ、三角縁神獣鏡との関係が注目されている。黒塚古墳では1997年に始まった発掘調査で石室から30面以上が発見され、2004年に国の重要文化財に指定された。

レプリカの製作は業者に依頼し、金属製(直径約20センチ、重さ約1300グラム)は鋳造された当時の状態を再現し、手触りや重さを本物そっくりに仕上げる。樹脂製では、色合いなど現在の見た目を再現する。県は12月定例議会に提出した今年度一般会計補正予算案に製作費として160万円を盛り込み、うち100万円は企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)による寄付で賄われる。

完成後は、本物を保管している県立橿原考古学研究所(橿原市)で展示。県内のイベントや文化施設などへの貸し出しも予定している。第2弾のレプリカはまだ具体的に決まっていないが、県は19年度末まで事業を続ける方針。

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https://mainichi.jp/articles/20171204/ddl/k29/040/343000c