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高尾山古墳と道路、トンネル構造で両立 沼津市方針/静岡

沼津市の都市計画道路「沼津南一色線」の建設予定地にあり、古墳時代初期に造られたとされる前方後方墳「高尾山古墳」(同市東熊堂)の現状保存と道路の両立案について、市は片側をトンネル構造にして古墳を回避する2本の2車線道路を整備する方針を固めた。12日までに複数の関係者に伝えた。
整備案は有識者を交えた協議会が2015年度に検討した9案の中の一つで、国道1号から北上し古墳西側の地下を通るトンネル構造の2車線と、東側の地上2車線の組み合わせ。整備費用は当時26億円と見積もったが、地盤の課題から一部を橋脚付き道路とする方向で検討しているため、さらに膨らむ可能性が高い。
市は、協議会が「事業費や建物補償が少ない」などとして推奨した4車線の信号機付き丁字路案の検討を開始したが、県公安委員会から安全性の懸念を指摘されるなどして断念。丁字路案を除いた案を再検討し、国土交通省などと実現可能性を協議していた。
沼津南一色線は国道1号と同246号をつなぐ都市計画道路。古墳の全容は08、09年度の発掘調査で明らかになり、3世紀前半の東日本最大級の前方後方墳と判明した。市は当初調査発掘のため墳丘を取り壊す方針だったが、保存活用を求める声の高まりを受け、史跡指定も視野に現地保存する方針で両立案を模索してきた。

<メモ>高尾山古墳 沼津市の愛鷹山の麓に位置する前方後方墳で、全長約62メートル、最大幅約34メートル、周囲の溝幅8~9メートル。築造は230年ごろ、埋葬は250年ごろとされ、東日本最古級、初期古墳としては最大級。墳丘上から掘り込んだ墓坑の中に木棺を直接納める「木棺直葬」が行われたとみられ、発掘調査では埋葬者の権力を示す鉄製の武器や土器が出土した。

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