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「全容見えないことが課題」だった巨大「鍵穴形」をVRで分かりやすく体験…大阪、百舌鳥・古市古墳群/大阪

大阪府の百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産の国内推薦候補に選定され、地元では観光客の増加に期待が高まっている。目玉は教科書でも知られる鍵穴形の前方後円墳だが、巨大で近くからは全体像が見えない。対策としてバーチャルリアリティー(VR)の最新映像技術などによる体験を重視した取り組みが始まっている。

「すごい、よく見える」。平成29年11月上旬、日本最大の大山古墳(仁徳天皇陵)の近くにある堺市博物館(同市堺区)で、ゴーグルのようなディスプレーを頭に装着した観光客が歓声を上げていた。同年8月から始まったVRコーナーだ。

大山古墳は墳丘長486メートルで樹木も生い茂る。堺市の担当者も「全容が見えないことが課題」と認める。主要な古墳は陵墓として宮内庁が管理し、立ち入りも制限。高さ規制のため展望台も建設できず、市で持ち上がった気球の定期運航計画も採算が合わず、見送りになった。

そのような課題を克服してくれそうなVR技術。上空から小型無人機「ドローン」で撮影された映像が映し出されると、古墳の形が分かり、低空飛行しているような臨場感も味わえる。仙台市から訪れた50代の自営業の女性は「古墳は小高い山にしか見えなかったけど、VRはすごく面白かった」と声を弾ませた。

また古墳群を知ってもらおうという取り組みもある。12月上旬に堺市などが主催した「古墳群ウオーク」には小雨が降る中、約80人が参加した。堺市の学芸員の案内で百舌鳥古墳群の大小9基の古墳を徒歩で巡り、発掘現場の見学も。約2時間半歩いて地域を体感してもらう狙いだ。大阪市平野区から参加した宮脇尊子さん(83)は「疲れたけど古墳が集中していることを実感できた」とうなずいた。

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http://www.sankei.com/west/news/180102/wst1801020045-n1.html