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明和・坂本古墳群が史跡公園に オープン記念報告会で調査員が被葬者像解説/三重

飛鳥時代に始まる斎宮の造営に関係する豪族の墓所と考えられる明和町坂本の坂本古墳群が史跡公園として整備され、20日に「オープン記念報告会」が開かれた。同町の発掘調査員が出土遺物とともに古墳群の価値を説明し、地元住民や考古学ファン約70人が熱心に聞き入っていた。

坂本古墳群は、伊勢神宮に奉仕した皇女(斎王)の御所があった斎宮跡の約1・5キロ北に位置。斎宮が最初に築かれた7世紀後半の直前期にあたる古墳時代終末期の古墳群とされる。

古墳群は約150基の古墳が密集していたが、現在残るのは6基。史跡公園では6基とも見学でき、中でも主役は全長38メートルの前方後方墳「1号墳」だ。

前方後方墳は古墳時代前期(4世紀ごろ)に各地に分布するが、その後は減少し、7世紀の前方後方墳は極めて珍しい。また、埋葬部には古墳前期に主流だった割竹形木棺を使っており、築造したのは伝統を重視する豪族とみられる。

報告会では1号墳から出土した鉄刀「金銅装頭椎大刀(こんどうそうかぶつちのたち)」のレプリカや祭祀土器が並べられ、調査を担当した乾哲也技師(34)が「貴重な刀を大和政権からもらうことのできる人物が葬られたと考えられる」と解説した。

史跡公園は約5千平方メートル。同町が1号墳など3基の墳丘を整え、無料駐車場やトイレも整備した。近鉄斎宮駅から徒歩約20分で、国史跡「斎宮跡」や斎宮歴史博物館も歩いて巡ることができる。

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http://www.sankei.com/region/news/180121/rgn1801210045-n1.html