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岩橋千塚古墳で事前の勉強会 あすの公開を前に/和歌山

和歌山市にある特別史跡の岩橋千塚古墳群に追加指定された天王塚古墳の一般公開があす(3/3)から始まるのを前に、当日、運営スタッフとして参加するボランティアを対象にした勉強会がこのほど(2/24)、天王塚古墳とその周辺で行われました。

天王塚古墳は、和歌山県内で最大規模となる全長88メートルの前方後円墳で、古墳内の横穴式石室は、石梁8本、石棚2枚を有する造りで、天井まで5・9メートルあり、全国で2番目の高さとなっています。

1964年、関西大学による発掘調査が行われた際には、石室が確認されたあと、埋め戻されていましたが、おととし10月に特別史跡に追加指定されたのを受けて、県立紀伊風土記の丘が、54年ぶりに発掘調査を行い、石室を確認しました。

この石室の内部を一般公開することになり、あす(3/3)とあさって現地で予定されている説明会には、事前に応募した人たちが参加します。

そして、この現地説明会を運営するボランティア・スタッフを対象にした勉強会がこのほど(2/24)、現地で行われ、およそ20人が参加しました。

遊歩道から外れた山道へ入って行く・・・

天王塚は、県立紀伊風土記の丘の敷地内を巡る遊歩道から外れたところに存在していて、スタッフらは、遊歩道から細い山道に入る地点や、その後の道案内、さらに古墳の前では、参加者の誘導の手順などを確認していました。

ひたすら山道を歩くこと20分

このあと、ボランティアスタッフが数人ずつ石室内に入り、一般公開より一足早く、学芸員から説明を受け、およそ1500年前に造られた建造物に見入っていました。

古墳周辺の発掘調査について説明を受け・・・
瀬谷さんからも説明を受けて、いよいよ中へ・・・

勉強会に参加した県立紀伊風土記の丘・ボランティアの会・会長の木村健(きむら・けん)さんは、「感動しました。あの高さをなぜ必要としたのか、とても興味深い古墳です」と話していました。
同じ日に石室内を見学した岩橋千塚を守る会・代表の西本健(にしもと・たけし)さんは、2011年頃から取り組んできた天王塚古墳を守る活動を振り返り、「埋もれていたものが、皆の力で再び見られるようになったのはすごいことで、長年の夢というか、一つのロマン。今後、天王塚古墳を整備して定期的に公開してもらいたい」と話しました。

県立紀伊風土記の丘・学芸員の瀬谷今日子(せたに・きょうこ)さんは、「地元の人の関心の高さに心を打たれました。天王塚古墳まで道が付いていないので、来年度に道の整備を行い、さらに古墳周辺の草を刈るなどして見やすくするとともに、岩橋千塚の宝として、皆さんに見てもらえるよう保存のため、一旦、石室の入り口を埋めて数年後に公開できるよう備えたい」と話しました。

記事のページ:
http://wbs.co.jp/news/2018/03/02/115922.html