「三昧塚古墳出土品」国重文に 文化審答申 有形文化財は11件/茨城
投稿日:2018年03月29日
国の文化審議会は、行方市の「三昧塚(さんまいづか)古墳」から出土した「金銅馬形飾付透彫冠(こんどううまがたかざりつきすかしぼりかんむり)」など一群の副葬品を、美術工芸品として重要文化財に指定するよう文部科学省に答申。また、国登録有形文化財(建造物)に、龍ケ崎市などで十一件の登録を答申した。いずれも近く指定される。
県教委によると、三昧塚(さんまいづか)古墳は五世紀後半~六世紀初頭、霞ケ浦北岸に築造された全長八七・三メートルの前方後円墳。地域を治めた豪族の墓とみられる。出土品は県立歴史館(水戸市)に保管されている。
金銅製の冠は、馬を模した飾りのある精巧なつくりで、墓の主の頭部付近に埋葬されていた。他に例をみない出土品で、地域の首長層の台頭の実態を示す貴重な史料という。鉄製武器やガラス玉、墳丘から出土した埴輪など副葬品計約三百点と一緒に答申される。
また、有形文化財で答申されたのは明治~昭和三十年代までの建造物。このうち、旧諸岡家住宅煉瓦(れんが)門および塀(龍ケ崎市上町)は、旧龍ケ崎町長も務めた明治後期の実業家・諸岡良佐(りょうすけ)宅のレンガ造りの門柱と塀。邸宅は解体されたが、門と塀は二〇一五年に現在地に移築されている。 (酒井健)
他の建造物は次の通り。
旧岡田小学校女化(おなばけ)分校校舎(牛久市)▽旧初原小学校一号、二号棟、講堂▽旧西金小学校舎、理科室および音楽室、調理室▽旧浅川小学校一号、二号棟▽旧槙野地小学校舎(いずれも大子町)
記事のページ:
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201803/CK2018032902000156.html
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