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藤岡の国指定史跡「七輿山古墳」 横穴式石室を確認/群馬

藤岡市は18日、県立歴史博物館、早稲田大とともに合同で行った国指定史跡「七輿山(ななこしやま)古墳」(同市上落合)の学術調査で横穴式石室があったことを確認したと発表した。先端技術を使った非破壊調査で確認したもので、墳丘の構造が3段築成で全長約150メートル超だったことも判明。これまでの考古学は発掘調査を手掛かりとしていたが、関係者は「今後の調査の方法を大きく変えていく成果が出た」としている。 (大沢令)

調査は二月下旬~三月下旬、発掘調査ができないため先端のデジタル三次元測量や地中レーダー探査(GPR)を活用し、非破壊調査で行った。

横穴式石室は後円部南側で、入り口から中心部に向かっていた。レーダーは深さ六メートル以上は届かず正確な大きさは判明しないが、少なくとも入り口から長さ十メートルの石室の一部を確認。今後のデータ解析で判明する可能性もあるが、石室が中心部まであった場合は、かなり大規模な石室である可能性もあるという。

◆地中レーダー探査「インパクトある」
調査を担当した早稲田大の城倉正祥文学学術院准教授は「最新の技術を使うと掘らなくてもここまで分かるというのはインパクトのある成果だ。天皇陵は立ち入りできないので調査できないが、この方法でやればいろいろなことが分かる可能性がある」と指摘した。

右島和夫県立歴史博物館長は「非常に精度の高い情報が得られたことで古墳ができた時期もより精度の高い設定が可能になり、古代史の中でこの地域がヤマト政権の直轄地とされたこととどう関係するのか、古墳時代の歴史がどう移り変わっていくのか、というポイントが見えてくる可能性がある」と話した。

同古墳は六世紀前半につくられた前方後円墳。六世紀の古墳としては東日本最大級。全長は調査前、百四十五メートルとされていた。

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