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下野・下石橋愛宕塚古墳 出土、県内初「長胴形大甕」 かけら接合し全体復元 古代下野と出雲、交流か/栃木

下石橋愛宕塚古墳(下野市石橋)の出土品の中から、山陰地方に見られる土器の特徴を持つ「長胴形須恵器大甕(がめ)」が県内で初めて見つかった。県立博物館が複数の土器片を組み合わせ、一つの大がめになることを確認した。同古墳は以前から山陰地方との関連性が指摘されており、古代に人々が交流していた可能性が強まったという。大がめは6月17日まで同館で特別展示されている。

県博物館来月17日まで特別展示
同古墳は6世紀後半ごろに築かれたとされ、直径約84メートルで帆立貝の形をしている。1972年と99年に、県と下野市がそれぞれ発掘調査を行った。

県立博物館は県所有と市所有で別々になっていた土器片を調べ、かけら同士が接合することを確認。土器の全体像が復元でき、高さ約66センチの縦長の大がめであることが判明した。同館によると、同じような形の大がめは、山陰地方で多く発見されているという。

同古墳では以前から、床石を敷いて石室をつくる構造が、山陰地方に見られる手法と類似していると指摘されていた。同館の中山真理学芸員(40)は「大がめの発見が山陰地方との関係性を補強する形になり、古代下野と出雲が交流していた可能性が高まった」と話した。

また、島根県の県立古代出雲歴史博物館も、下石橋愛宕塚古墳に注目している。同館は、8~9月に企画展「古墳は語る 古代出雲誕生」を開催する。企画展では、同古墳で出土した土器などを展示し、栃木との関連について紹介する予定だという。同館は「栃木の研究者から類似していると聞いており、関心を持っている」と話している。

県立博物館の特別展示は、午前9時半~午後5時。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。一般250円▽高校・大学生120円▽中学生以下無料。問い合わせは同館(028・634・1311)。

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