最新古墳にコーフンニュース

ニュース

1500年前の豪族は『魚好き』 喜多方・灰塚山古墳の研究発表/福島

喜多方市の灰塚山古墳で昨年見つかった約1500年前の会津を治めた豪族の人骨の調査が進められ、その姿や食生活が明らかになった。東日本で初めて、古墳時代中期(5世紀)の古墳からほぼ全身の人骨が出土して話題を集めた人物は、50歳以上で亡くなった細身の男性だった。頭蓋骨から顔の復元も行われ、歴史の解明以外に古墳時代の人類学でも注目される。

27日、東京都内で開かれた日本考古学協会の研究発表会で、東北学院大の辻秀人教授、新潟医療福祉大の奈良貴史教授、東北大大学院の鈴木敏彦准教授らが報告した。

灰塚山古墳は全長約61メートルの大型の前方後円墳で、東北学院大が2011(平成23)年から発掘調査してきた。石棺内から保存状態の良い人骨、石棺内外から東北地方では類がないほど多量の鉄製品が副葬品として出土した。

報告によると、骨の状態から身長は当時の平均身長(約162センチ)より低い約158センチと推定され、筋肉質ではなかった。腰痛持ちだが、ストレスのない生活を送っていたという。骨の成分から非常に多くの水産物を食べた「魚好き」だったことも判明した。DNA型の解析では、縄文人とは大きく異なり、縄文時代以降に東日本に急増する現代人にも近い遺伝子型だったとしている。

古墳時代中期の会津は古墳時代前期(3~4世紀)に比べて「大和王権との関わりが薄い」とみられていたが、多彩な副葬品の存在が通説を覆した。さらに保存状態の良い人骨を分析し生活の一端も分かった。辻教授は遺伝子型に着目し「会津の豪族の系譜を考える重要な手掛かり。会津の古代史研究が進展する成果だろう」とまとめた。

記事のページ:
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20180528-274292.php