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下野・仁良川古墳群3号墳 未盗掘墓から80センチ大刀 まが玉や腕輪も、装着状態分かる貴重資料/栃木

下野市の仁良川(にらがわ)古墳群にある「仁良川3号墳」で、未盗掘の埋葬施設から鉄製の大刀(たち)やまが玉などが見つかった。同市教育委員会が発掘調査で確認した。盗掘されていない状態で発見される例は少ないといい、埋葬者が装飾品をどのように身に着けていたかが分かる貴重な資料だという。

同市教委によると、仁良川3号墳は6世紀前半に造られたとされ、直径約25メートルの円墳。市教委が今年1~3月に調査した。

その結果、長さ約3メートル、幅約2メートル、深さ約1・5メートルの穴を掘り、その中に木製のひつぎを埋葬したとみられることが確認された。ひつぎは朽ちて残っていなかったが荒らされた様子はなく、まが玉や青銅製の腕輪など約50点が埋葬時と変わらない位置から出土した。

主な出土品は、埋葬者の耳の位置に耳環(じかん)、胸の位置にまが玉、両手首の位置に青銅製の腕輪など。さらに、埋葬者の脇には長さ約80センチの大刀が納められていた。刀身部に穴が開いており、群馬県や埼玉県など関東地方で多く出土している大刀の特徴と一致しているという。

市教委の山口耕一文化財課長(55)は「ここまできれいに装飾品が残っているのは珍しい。(腕輪などの)装着状態が分かる貴重な資料。大刀の特徴から、東国を治めた首長らと交流があったとみられる」と話している。

出土品のうち、まが玉や管玉など約40点は、しもつけ風土記の丘資料館(同市国分寺)で7月31日まで展示されている。入館無料。開館は午前9時~午後5時。月曜、第3火曜休館(祝日の場合は翌日休館)。問い合わせは同館(0285・44・5049)。

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