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埴輪と同じ作り方の陶棺 – 出土耳環など40点/奈良市埋文センター 巡回ミニ展示「奈良を掘る」/奈良

本紙連載記事「奈良を掘る」で掲載された遺跡や遺物を紹介する、奈良市埋蔵文化財調査センターの巡回ミニ展示「奈良を掘る」の第5回「陶棺に納められた副葬品」(同市教育委員会、奈良大学博物館主催、奈良新聞社協力)が、同市大安寺西2丁目の同センターで開かれている。29日まで。

同市西大寺赤田町の赤田(あこだ)横穴墓群(6世紀後半~7世紀中ごろ)は、これまでに丘陵の斜面を掘り込んだ横穴式墓を16基確認。平成27年度には丘陵の頂上付近で横穴式石室を持つ、赤田1号墳(7世紀初頭)が見つかった。埴輪と製作方法が共通した陶棺(素焼きの棺)が納められており、埴輪の工人集団だった菅原・秋篠土師氏との関わりが指摘されている。今回は赤田横穴墓群と、赤田1号墳で出土したすべての耳環11点を含む鉄器、玉類、陶棺など約40点を展示する。

このうち耳環の材質と作り方は、(1)銅芯に金銀の合金板を巻いたもの(2)銅芯に鍍金したもの(3)銅芯に銀板巻を鍍金したもの―の3種類。陶棺ごとにまとまりがあり、入手ルートや被葬者の階層の違いが考えられるという。

同センターの村瀬陸さんは「鉄器や玉類などの副葬品は一般的ものだが、陶棺という特殊な棺を採用することで氏族の個性を出そうとしたのだろう」と推定している。

入場無料。午前9時から午後5時開館。土・日曜休館。展示は奈良大博物館(7月4日~31日)と、奈良市役所ロビー(8月3~31日)でも行われる。

問い合わせは同センター、電話0742(33)1821。

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