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金鈴塚古墳 木更津市長方針「出土品を国宝に」 再調査で価値確認/千葉

発掘から85年を迎えた木更津市の「金鈴塚(きんれいづか)古墳」の約3000点の出土品について、渡辺芳邦市長は今月開かれた市議会で、「国宝化を目指して取り組む」と宣言した。発掘調査の報告書は戦後の混乱期に作られ、国宝指定の審査には不十分な内容だった。このため、市は再調査を行っており、来年にも改めて報告書をまとめて審査を受ける予定だ。

金鈴塚古墳は6世紀末の横穴式石室を備えた前方後円墳(全長約140メートル)で、刀剣の出土数日本一として知られる。1933年に発掘が始まり、一時中断したが、50年に再び発掘された。

この時に石室から大きさ1センチ、重さ1グラムほどの金製の精巧な鈴が5個出土し、古墳の名前の由来になった。他にも飾大刀(かざりたち)や馬具、鎧甲(よろいかぶと)、銅鏡など大量の副葬品を発掘。国は翌51年、副葬品を重要文化財に一括指定している。

市教育委員会によると、発掘調査は資金と人手が不足する中で行われ、報告書も半年足らずで作成されて、調査を終えた。当時の報告書では国宝審査に不十分とされ、貴重な出土品がありながら国宝化は長らく遠ざかっていた。

このため、市教委は8年前から、国立歴史民俗博物館(佐倉市)と共同で出土品を科学的な観点から再調査している。金の鈴は純度98%の金製で、一部の刀剣は銅とスズの含有量から朝鮮半島で作られていたことなど、新たな事実が次々と確認されている。

市は昨年から古墳の価値を伝える冊子を子供たちに配布するなどしており、同市内初の国宝誕生に向けて機運を高める事業にも取り組んでいる。

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https://mainichi.jp/articles/20180625/ddl/k12/040/020000c