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和島誠一賞 沼津の「高尾山古墳を守る会」受賞/静岡

沼津市の「高尾山古墳を守る会」(杉山治孝会長、会員97人)が、遺跡保存に顕著な活動をした個人や団体に贈られる今年の「和島誠一賞」受賞団体に選ばれた。24日に兵庫県西宮市で開かれる授賞式で表彰される。

守る会は、沼津市が道路建設のため高尾山古墳(沼津市東熊堂)を取り壊す計画を明らかにしたため、2015年6月に「高尾山古墳を守る市民の会」として発足。保存活動を展開し、同年8月の栗原裕康市長(当時)の取り壊し方針白紙撤回や、有識者協議会による道路建設と古墳保存の両立を図る代替案提示につながった。

高尾山古墳は全長62メートルの前方後方墳。230~250年ごろ築造と推定され、この時代としては弘法山古墳(長野県松本市)と並び東日本最大の古墳。15年5月に日本考古学協会が保存を求める会長声明を発表している。

杉山会長は「高尾山古墳は日本の国づくりの始まりを示す古墳。歴史的にも守らなければならないと保存活動を始めた。受賞はありがたいことで光栄」と話した。また「『見に行ったが、よく分からない』という人が多い。沼津の誇りと市民が感じるように、現地に解説看板を立て、将来は展示施設を周辺に造ってほしい」と話した。

和島賞は、埋蔵文化財保護対策委員長などを務めた考古学者の故和島誠一氏にちなみ、2000年に設けられた賞。文化財保存の全国的な市民団体「文化財保存全国協議会」(代表委員、小笠原好彦・滋賀大名誉教授、橋本博文・新潟大教授)が表彰する。過去の受賞者には考古学者の直木孝次郎氏や「鞆(とも)の浦の世界遺産登録を実現する生活・歴史・景観保全訴訟団」などがある。

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https://mainichi.jp/articles/20180619/ddl/k22/040/291000c