国史跡 城内中学校跡/積石塚古墳を追加指定 文化審答申/香川
投稿日:2018年06月19日
国の文化審議会は、「高松城跡」(高松市玉藻町)で閉校した市立城内中学校があった箇所を、高松市の「石清尾山(いわせおやま)古墳群」で新たに積石塚古墳4基を、それぞれ追加指定するよう文科相に答申した。
高松城跡で、追加指定の対象となる面積は7787平方メートル。昭和31年から平成21年3月に閉校するまで城内中学校があった。絵図などの史資料から東の丸、中堀の一部を含む城の内郭を構成し、下馬所(げばしょ)として重要な役割を果たした。
閉校を受けて高松市教委が発掘調査を実施。東の丸石垣跡や中堀跡を見つけ、遺構が良好に残っているのを確認した。
高松城は、羽柴秀吉から讃岐一国を与えられた生駒親正によって天正16(1588)年に築城を開始。瀬戸内海に面し、日本3大水城の1つとされている。これまで本丸、二の丸、三の丸、東の丸などの8万4796平方メートルが指定されており、追加指定で9万2584平方メートルとなる。
石清尾山古墳群で追加指定は稲荷山姫塚古墳、稲荷山北端古墳、稲荷山南塚古墳、稲荷山南塚北古墳の4基の積石塚古墳。
同古墳群は峰山地区、稲荷山地区、成願寺山地区の3つの丘陵にある。追加指定の4基は特別名勝・栗林公園の借景となっている稲荷山に築造された。
このうち稲荷山北端古墳(全長約69メートル、古墳時代前期前半)は双方中円形という希少な墳形をしており、国内で確認されている双方中円墳4基のうち3基が同古墳群に所在する点で強い地域性を持つ。
同古墳群は、これまでに積石塚古墳10基、盛土古墳2基の計12基の2万5512平方メートルが史跡に指定されていた。24年度から高松市教委が稲荷山地区で積石塚古墳の範囲、内容を確認する発掘調査を実施した。
3世紀後半~4世紀の全国の積石塚古墳87基(史跡以外を含む)のうち85%の74基が香川県にある。その中でも同古墳群は規模や内容などから有力な積石古墳群になっている。
記事のページ:
https://www.sankei.com/region/news/180619/rgn1806190031-n1.html
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