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6~7世紀の円墳など発見 高島・南畑古墳群/滋賀

高島市教委は十八日、同市新旭町安井川の南畑(みなみはた)古墳群から新たに古墳時代後期の円墳など埋葬施設十基が見つかったと発表した。安曇川左岸で五世紀後半~七世紀代の長期にわたり、規模や形態を変えながら造墓活動が続けられていたことが明らかになった。

西地区で三基発掘された円墳は、六世紀後半~七世紀初めで、直径一二・五~七・五メートル。このうち1、2号墳は埋葬施設が横穴式石室で、共に墳丘に土留めの外護列石を巡らせていた。3号墳は墓壙(ぼこう)(墓穴)に棺を直接安置する木棺直葬墓とみられ、三基の中では最も古く、副葬品の須恵器製品などがほぼ完全な形で見つかった。1号墳からは、朝鮮半島の百済の影響を受けた渡来系の平底つぼも見つかった。

中央地区からは、遺体をそのまま埋葬したとみられる七世紀前半の土壙(どこう)墓も見つかった。

東、中央地区では金環七点が出土。いずれも銅に金メッキを施したもので、首飾りにして埋葬されたとみられる。

同じ丘陵地に造られ、共同墓域とされる下平古墳群では、下平6号墳が五世紀後半の周溝を持つ直径十六メートルの円墳と確認。墓域形成の早い段階に造られたことがうかがえる。

市教委はこれらの古墳群について「規模が縮小していくなど古墳の変遷過程が分かる」としている。

現地説明会は二十一日午前十時から。雨天決行。金環なども展示される。(問)市教委文化財課=0740(32)4467

◆大王支えた勢力か
<中久保辰夫・京都橘大准教授(考古学)の話> 高島と関わりが深い継体大王(天皇)の時代前後に長く造墓活動が行われ、また古墳の規模が小さいことから、大王を支えた地域勢力の墓ではないか。その動向を探る上で貴重な手掛かりとなる。

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http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20180719/CK2018071902000012.html