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県立歴史館常設展「茨城の歴史をさぐる」 展示物の固定法にも着目を/茨城

県立歴史館の常設展示室に、小美玉市舟塚古墳の埴輪(はにわ)が展示されています。

力士をはじめ多数の人物埴輪が出土し、その配列が復元できた貴重な事例で、平成27年に県指定文化財に指定されています。

当館では埴輪の状態を見ながら時折、展示替えを行っています。その際、問題となるのが埴輪の大きさと重さです。舟塚古墳の埴輪はその中でも大きいため、移動にも苦労します。普通の大きさであれば一人でも持ち上げることができるのですが、舟塚古墳の埴輪は一人では難しく、特に朝顔形埴輪は高さが120センチもあるため、持ち上げるときに注意しないと腰を痛める恐れもあります。

また、埴輪は破片を組み合わせて復元されているので、固定にも工夫が必要です。最近は地震の頻度が高くなっているのでその対策が必要です。小さな資料はテグス(糸)を掛けますが、埴輪はテグスを掛けることで揺れたときに余計な力がかかり、逆に壊れる可能性があります。そこで、梱包(こんぽう)材を巻いた支柱に埴輪を差し込んでいます。単純ですが揺れに強く、平成25年に「はにわの世界」という展示を担当したとき、震度4の揺れが何回かありましたが、無事乗り切ることができました。

そのためか、他館の展示もどのように固定しているか気になってしまいます。少しマニアックかもしれませんが、皆さんも一度そのような目で展示を見てはいかがでしょうか。

(県立歴史館学芸課長 小沢重雄)

■メモ 県立歴史館(水戸市緑町2の1の15)はJR水戸駅からバスで約20分。月曜休館(祝日の場合はその翌日)。常設展「茨城の歴史をさぐる」は12月1日から。「いちょうまつり」は11月1日から23日まで。

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