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<平成 この日、>久里双水古墳の本格調査開始=平成3年11月20日(27年前)/佐賀

■国内最古級強い地域色

佐賀県唐津市教育委員会が同市双水(そうずい)の前方後円墳「久里双水古墳」の本格調査に着手した。調査ではその後、「平縁盤龍鏡(ひらぶちばんりゅうきょう)」をはじめとする副葬品も出土。石室の構造などから、近畿を中心とした古墳文化とは異なる強い地域色がみられ、3世紀末から4世紀前半に築造された国内最古級の古墳と推論された。

調査は1994(平成6)年まで行われた。同年には九州の遺跡で初めてファイバースコープ(内視鏡)を使って石室の内部を調査し、冑(かぶと)状の鉄製品や飾り金具らしき形が見えたことで大きく期待が高まったが、実際に掘ってみると内部には厚さ約30センチの土砂が堆積し、冑状の物も土の塊だったりと、関係者は一喜一憂した。

それでも同年8月には盤龍鏡1枚のほか管玉2点、刀子(とうす)1点の副葬品が出土し、前方後円墳では全国に例がない舟形の粘土床跡も確認。地域色の強い全国最古級の古墳として価値を高めた。

現在古墳は「久里双水古墳公園」となっており、石室は埋め戻した上でレプリカを常時展示している。副葬品4点は2011(同23)年、県重要文化財に指定された。(新元号まであと162日)

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