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船来山古墳群国史跡に 文化審答申、本巣市の111基分/岐阜

国の文化審議会は16日、岐阜県本巣、岐阜市境にある「船来山古墳群」の一部を国史跡に指定するよう文部科学相に答申した。濃尾平野の北端に位置する東西約2キロ、南北約600メートルの船来山(116・5メートル)に、3世紀中ごろから7世紀までの290基の古墳が点在しており、独立丘陵に築かれた古墳群では東海地方最大級と評価された。県内の国史跡は27件目となる。

指定を受けるのは、全体の面積約60・6ヘクタールのうち、発掘調査された111基の古墳がある本巣市上保、郡府の約15・5ヘクタール。石室の内面を赤く彩色した赤彩古墳3基(6世紀前半~中ごろ)や武具やガラス玉が出土した前方後円墳(4世紀後半ごろ)、直径10~20メートルの円墳が集まる群集墳などが含まれる。

副葬品も出土し、中国大陸から伝わった可能性があるガラス玉の一種「雁木玉(がんきだま)」や全国17例目の出土となった鉄板のよろい「方形板革綴(とじ)短甲」のほか、金や銀のイヤリング「耳環(じかん)」、土器や馬具なども見つかっている。県教育委員会は昨年9月、古墳群の出土品687点を県重要文化財に指定した。

墳形や埋葬施設の形態、古墳築造場所を変えつつ、一つの丘陵全体を墓域として利用し続けた点で評価が高い。大和朝廷との関係や渡来人との交流を背景に周辺の首長層の姿や墓制の在り方を読み取ることもできる。藤原勉市長は「古墳群を保存管理し、歩いて見て回れるよう整備していく」と話している。

市は23~25日、同市上保の「古墳と柿の館」で、赤彩古墳から移設復元した石室と、出土した副葬品を特別展で公開する。

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