最新古墳にコーフンニュース

ニュース

今北山古墳「類を見ない大きさ」4世紀前半の北陸で最大級/福井

福井県鯖江市教委は20日、同市落井町、磯部町、乙坂今北町にまたがる今北山(こんぼくやま)古墳群で進めている発掘調査で、山頂の今北山古墳が古墳時代前期前半(4世紀前半)に造られた前方後円墳で、同時期までに北陸地方で築かれた古墳の中では最大規模であることが分かったと発表した。また発掘調査された県内の前方後円墳では最古級で、大きな権力を持ち丹南地域を束ねた首長が葬られたとみている。

今北山古墳は古墳群の中で最も高い標高133メートルの地点にある。7月からの試掘調査で、全長約75メートル、円の部分の直径が約35メートルの前方後円墳と分かった。

前方部がバチ形に開く比較的古いタイプの前方後円墳。くびれ部からは「二重口縁壺(つぼ)」と呼ばれる、葬送儀礼や装飾に使われたとみられる底に穴が開いた土器が見つかった。土器の特徴などから古墳は4世紀前半に築かれたものと判明した。

嶺北地方には手繰(てぐり)ケ城山古墳(永平寺町)や全長140メートルの六呂瀬山1号墳(坂井市丸岡町)など、「越の大首長墓」とみられる大きな前方後円墳がある。4世紀中ごろから造られ始めたとみられているが、今北山古墳はその前段階の築造と考えられている。

前方後円墳は、3世紀に近畿地方で造られ始め、全国に広まったとされる。今回の調査で、4世紀前半には畿内にあったヤマト政権が丹南地域まで影響を及ぼしていたと推測できるという。

市教委の深川義之学芸員は「この時期の北陸地方では類を見ない大きさ。大きな墓を造れる権力を持った首長の墓だろう」と話している。来年度、レーダー探査などにより埋葬施設や副葬品の有無を調べる予定。

記事のページ:
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/47072.html