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井寺古墳の発見経緯記す文書 熊本地震で被災 寸法列記「復旧の一助に」/熊本

2016年の熊本地震で被災した文化財の保全に取り組む「熊本被災史料レスキューネットワーク」は12日、熊本県嘉島町の国史跡「井寺古墳」が見つかった経緯などを記したとみられる江戸時代の古文書4点を発見したと発表した。古墳は地震で亀裂が入るなど被災し、復旧へ向けて調査中。同町教育委員会は「発見当時の古墳の様子が分かる史料で、復旧に生かしたい」としている。

会見した同ネット事務局長の三沢純・熊本大准教授は「被災した文化財は廃棄されることが多いが、貴重な史料を救えた」と話した。

古文書は1649点あり、熊本市の男性が約10年前に購入。地震で自宅が被災し、処分に困っていたため、同ネットが預かり調査したところ、現在の嘉島町で江戸時代に庄屋をしていた有馬家の文書と判明した。

古墳関連の4点は全て年号不明。「申上覚(もうしあぐるおぼえ)」という文書には、入り口などの寸法を列記。「崖崩れがあり、石の扉のようなものが見えたので15日に引き離したところ、石穴が見つかった。16日にやり1本、矢尻30~60個、刀5本、丸鏡のような物を確認したので報告する」という内容で「絵之様成物彫、朱附居申候」「骸骨三人分」などと記載。6月6日付の別の文書は、細川藩が有馬家に「出土品が藩に差し出されたが、箱に入れて返却するので、元通りに埋め戻すように」と指示する内容だった。

井寺古墳は5世紀後半~6世紀の装飾古墳。1921年に国史跡に指定されたが、当時既に内部が荒らされており、副葬品などの詳細が不明だった。

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