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『水田と前方後円墳―巨大前方後円墳はなぜ突然現れまた消えていったのか』田久保晃著(農文協プロダクション)

『水田と前方後円墳―巨大前方後円墳はなぜ突然現れまた消えていったのか』田久保晃著(農文協プロダクション)

前方後円墳をめぐる謎に技術者が迫る!
田久保晃著『水田と前方後円墳―巨大前方後円墳はなぜ突然現れまた消えていったのか』
(農文協プロダクション、2018年)
https://www.amazon.co.jp/dp/4909275010

この本の著者、田久保晃さんは前方後円墳・崇神天皇陵(行燈山古墳)を初めて見たとき、その集濠(まわりの池)にびっくりしました。

田久保さんは田んぼや農業用水に関わる農業土木の技術者です。
田久保さんの目には、崇神天皇陵の周濠は、農業用のため池にしか見えませんでした。
これは…と思って周濠の周りを見て歩いたところ、その水は農業用水に使われていることが分かりました。

崇神天皇陵のある奈良盆地東南部は多数の前方後円墳とともに、条里水田で知られています。
自分だったら、どうやってここに古墳を造るのか、そして田んぼを拓くか、さらには田んぼに水を引くか……。田久保さんは技術者の知識と経験をもとに考えます。

全国の古墳を巡り歩き、さまざまな文献を読み込み、田久保さんはこんな仮説を立ててみました。
「前方後円墳は、墓であると“ともに”、その集濠が田んぼのためのため池であった」
こう考えると、前方後円墳をめぐるさまざまな謎が解けていくと言います。

誰が何のために造ったのか?
なぜ、その場所に円形と方形から成るかたちで築かれたのか?
300年にわたって巨大な古墳を築き続けてきたモチベーションは何だったのか?
さらにさらに……

田久保さんは無類のミステリー小説好きだそうです。この本も、ミステリー小説を意識して書いたといいます。
前方後円墳をめぐるミステリーを解く楽しみを、この本であなたも味わってみませんか?

https://www.amazon.co.jp/dp/4909275010