第一会員イチキ游子の古墳に混乱コラム

第二十三回「私認定検定考」

投稿日:2015年8月29日

世の中には「○○検定」というものがいやにたくさん存在する。

検定とはつまり、ある事柄に対してどれだけの知識を持っているかについて一定の基準に基づいてテストを行い、合格・不合格、等級などを決めることなわけで、ちょっと調べただけでも漢字検定、英語検定、色彩検定といったオーソドックスなビジネス仕様のものから、太宰治検定、ウルトラマン検定、花火鑑賞士検定などという「完全に趣味じゃねえか」というものまで枚挙にいとまがない。

そーなのヨ、もうなんでもアリなの。何の役に立って誰得なんだと問われれば「オレ得だ」と断言できる、自分の知識欲とアイデンティティを最大限に満たすための現代人のためのツール。それが検定である。

ひょっとしたら世の中には古墳の数より検定の数の方が多いんじゃねえか、などと「夜景検定」の応募資格を眺めながら思っていたある日、まりこふん会長が言った。

「『考古検定』ってのがあるんですよ」

あー、やっぱりネー、と納得。そうだ、バーベキュー検定があって考古検定がないわけがない。

紹介文によれば考古検定とは

「広く国民のみなさまが考古学に親しみ、日本の歴史と、日本の遺跡に対する知的探究心を満たすことを目的に実施するもので・・・(後略)」

第二十三回「私認定検定考」

というものらしい。うむ、素晴らしい、まさに検定の王道を行くさわやかさ。

・・・会長の話は続く。

「で、今回、その考古検定とうちの協会でコラボすることになりました。」

こらぼ?・・・まあ古代と古墳の親密さは分かるケド、検定とコラボとはどーゆう・・・

「みんなで問題、作りましょう」

つまり、次回の考古検定の際に出題される答案の問題の一部を、我々協会員幹部に作らせてくれるというのである。ほとんど学級新聞のクイズ欄みたいなノリになってるが、大丈夫か考古検定。

しかしまあ「ゆるくたのしく」的なテーマに則ってのことだそうだし、なにより何かの問題を作るという作業は、永遠の脳内13才のあたくしにとって最大のロマンであった。テンションだだ上がる。

おのおの7月末を締切に、問題募集が始まった。毎日あれこれ考える。そもそも古墳白痴で古代無知のあたくしがまともな問題など作れないことは1億くらい承知なので、まあ身の丈にあった問題・・・ああ、楽しい。問題考えるの超楽しい・・・。

ところが、いくつか目星がついて安心していたある日、ふと気がついた。

あ、締切すぎてやんの・・・

やらかした!!本っっっ当に、いつもこうだ!目覚ましかけて無事に起きたらホッとしたついでに二度寝して結局取り返しのつかない寝坊をするバカ。それがあたくしという人間である。問題出来たことに安心してすっかり締切のことを忘れ、挙句ぶっちぎるとは・・・!

後悔が、先に立ったらいいのにな・・・。

後日古墳に同行したタチハナ会員に、おそるおそる「問題、提出しました?」とアホ面で聞いたところ、

「ああ、そうですね、出しましたね・・・」と、とても澄んだ瞳で返され撃沈。

結局あたくしが頭の中で作成した考古検定問題は日の目を見ることなくお蔵入りとなったわけである。

というわけで、悔しい気持ちでいっぱいなので、最後にこの場をお借りして「プレ考古検定」ということで、あたくしが今回あらたにご用意した問題を掲示することにします。

ノンポリ第一会員イチキの「古墳にコーフン協会員検定」

第1問:まりこふん会長の口グセは「古墳って○○○ー!!」
A「コワイー!!」 B「カワイー!!」 C「ヨワイー!!」

第2問:伊藤理事長の得意技は?
A「芋ハンコ作り」 B「消ゴムハンコ作り」 C「反抗期」

第3問:墳頂で瞑想するタチハナ会員をイチキはいつも心の中で「○○の王子さま」と呼んでいます
A「テニスの王子さま」 B「星の王子さま」 C「カレーの王子さま」

てわけで、みなさま、日本人ならぜひ気楽に「考古検定」を受けてみませう!どこかに協会員幹部(あたくし以外)誰かの問題があるはずだヨ!!

レッツ!いい旅チャレンジ20000キロ!!

第二十三回「私認定検定考」

【内閣府認定 第七回「考古検定」】
受験申込期間 平成27年8月1日(土)〜11月18日(水)
試験期間 平成27年11月21日(土)〜11月29日(日)
[試験会場]全国約100ヶ所の試験会場で、備え付けのパソコンを使った試験
[試験]入門・初級・中級・上級・最上級の5クラスを実施
詳細はコチラ→http://www.n-bunkazaihogo.jp/koukokentei/