第二十七回「年忘凱旋歌謡祭考」

月並みですが、今年もお世話になりました。略してことおせ。
個人的にも古墳的にもバタバタしているうちに、入稿 in ド年末。うっひょぉ大陳謝！
来年はなんでもかんでも計画的にデキる女に・・・うっわ去年も言うたわコレ。

さておき、少し前の話になるが、去る12月2日にまりこふん会長のライブに同行した。このたびの会場は、埼玉県久喜市にある久喜総合文化会館。久喜市はまりこふんの生誕地、そう、つまり凱旋ライブというわけなんである。
いつも通り、天才ドライバー・ビリーさんの運転で一路久喜へ。
メンバーは、まりこふん、そしてドラムのミノルさん、ギターのマーくん、ベースのシンちゃん、サックスのテッペイくんという、バンド「ミズラヘッズ」の面々、あと伊藤理事長とノンポリのあたくし。
やや曇天気味の空の下、ビリーさんセレクションCDで愛川欽也の「死ね死ねブルース」を聴きながら修学旅行のようにはしゃぐ大人のひとたち。

2時間弱で久喜市へ到着し、ファミレス入って遅めの昼食。
群馬だろうが埼玉だろうが関係なく、とりま、安定のガストへ。部活メシ男子、昼ビール男子、スイーツ男子、毎回キノコ雑炊女子（俺）、思い思いに空腹を満たす。
ああ、美味しかったネ。さて、そろそろ会場入りの時間ですな。ではいざ会場へ！

・・・そんなわけねえじゃん

まりこふんツアーに同行するからには、避けては通れないあの儀式、そうそれは「古墳参り」。好む好まざるに関わらず、その土地の古墳にご挨拶しねえことにはライブははぢまらない、それがまりこふんライブツアーなのである！！

「何をいまさら。当たり前じゃないですか。行きますよ」

まりこふんの一言で車に乗り込む人々。元より逆らうつもりも度胸もない。
会長によれば久喜市には古墳が多数存在するそうで、今回の目的地は「天王山塚古墳」。

まりこふんの調べた地図を頼りに、入り時間ギリギリのタイトなスケジュールの中走る。一面に畑が広がる眺めのいい田園風景、ああ、良いところだなぁ、ああ、また畑だ、癒されるなあ、ああ、あれ？ここさっきも通ってね？
初参加のベース・シンちゃん以外の人々によみがえる幾多のデジャヴ・・・
そういえば、ライブ前の古墳参りで、フツーに辿り着けたことあったっけ？
（また・・・迷ったんじゃね？）

ハイ出た「今週の古墳アドベンチャー」！！

ぐーるぐーるぐーるぐーる、あてどなく車は走る。

誰かが気を利かせて何かを提案しては迷い、そのうち提案することすらなくなって車内に沈黙が訪れる、この毎回お約束のパティーン。

しかし30分後、助手席のまりこふんが突然叫んだ。

「古墳の匂いがする！！！」

あんた・・・ホントなんなんだ。しかしこれが出ると確実に見つかるフラグが立つのもまたパティーン。
全てを解っているまりこふんの相棒・ドラムのミノルさんの

「レーダー発動！！」

というこれまたよくわからないかけ声に、最後の（精神）力を振り絞ってハンドルを切るビリーさん。
車通りのない道路を走りながら、なんとなくそんな気が全員にしてきた頃、前を歩く犬を連れた奥さんと遭遇。窓を開けて尋ねるまりこふん
まりこふん「あの、この辺に古墳は・・・」
犬散歩女性「ああ、そこまっすぐ行って右」

賢者キターッ！！！

言われた通りに向かった先には、ついに会えたよ「天王山塚古墳」！！
想像してたよりずっと大きくて森閑とした前方後円墳。
良かった・・・ホント・・・良かった・・・ありがとう賢者！！

車を降りたところで再会した賢者と賢者が連れていた愛想のいい従者（写真）に丁重にお礼を言い、みんなで墳頂へ。

ひっそりとした空間には社とブランコ。ああ、イッツマイナスイオン・・・！
日曜の昼下がりに一人でぼんやりしたいような穏やかな空気清浄地。

ギターのマーくん作・衣装のミズラをつけてブランコではしゃぐミズラヘッズ。なんかイギリスあたりから逆輸入されてきそうなイイ感じのGSっぷり。

充分に堪能して下墳する面々。ああ、来られて良かった。なんだかんだ迷った甲斐があったナと思ってる自分にジャストミート。
これでライブも心配なしと勝手に胸をなでおろすノンポリスタッフ。

その後無事に会場入りし、リハやってなんやかんやで本番スタート。
天王山塚古墳さん、おかげさまで大盛況でございましたよ。まりこふんが貴方への愛を歌った天王山塚古墳の新曲もたいへんイカしておりました。
まりこふん会長、久喜の関係者各位、ゆかいなツアーメンバー各位、スーパーstaff・ビリーさん、ホントにおつかれさまでございました！
マジ、古墳参りの儀式ってマストなのかもしらんと本気で考えながら盛り上がる物販ブースと客席をチョロチョロするあたくしことノンポリも、大変ステキな久喜の半日を過ごさせていただきました。

そんなこんなで、来年も古墳にコーフン協会をよろしくお願いいたします！

最後に、こちらをご覧いただいて本年の締めとさせていただきます。
コレがウワサの古墳バンド「ミズラヘッズ」の正装だ！！（モデル：minol）